阿波尾鶏とはABOUT AWAODORI

阿波尾鶏について

「阿波おどり」の本場 徳島県で古くから飼育していた赤笹系軍鶏を改良努力を重ねて、優良種を固定しました。
この軍鶏(阿波地鶏)をブロイラー専用種の雌系統(白色プリマスロック)に交雑して、作り出した肉用鶏を「阿波尾鶏」と命名して平成2年2月から販売を開始しました。

県西部や県南部の、自然に恵まれ、ゆったりとした環境の中で、地鶏肉の日本農林規格に基づき75日以上かけて丹念に飼育された高級鶏肉として高付加価値商品を目標に生産しています。

平成10年度には”地鶏肉の日本農林規格(JAS)”の基準を満たす地鶏の中で生産量が全国1位となり、日本のトップブランドに成長し、平成13年3月29日地鶏肉特定JAS認定機関((社)徳島県畜産協会 ※現:地鶏肉JAS登録認証機関(公社)徳島県畜産協会)よりJAS認定され、全国に先駆けて地鶏JASマークを付け、販売が開始されました。

また、令和5年3月31日には、「阿波尾鶏」の名称は、地理的表示(GI)保護制度に登録されました。

阿波尾鶏は、徳島県の特産物として徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究課が開発した、消費者のみなさまに、安心していただける高品質肉用鶏です。

特徴

肉質は、高タンパク・低脂肪でコク・うま味が多く、やや赤みを帯びた肉色と適度な歯ごたえが特徴です。

肉質比較

比較項目 阿波尾鶏 ブロイラー
成分(むね肉:g/100g)
たんぱく質 23.8 21.1
脂質 0.5 1.5
イノシン酸※1 0.26 0.18
アンセリン※2 1.07 0.55
カルノシン※2 0.21 0.17
肉色の赤み
(もも肉のa値)※3
10.28 9.62
歯ごたえ(むね肉の剪断力価:kg/cm2) 9.2 7.1
調査:徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究課
  • ※1 イノシン酸:うま味成分の一種
  • ※2 アンセリン、カルノシン:抗酸化成分イミダゾールジペプチド
  • ※3 a値:肉色の赤みの指標

阿波尾鶏とブロイラーの比較

項目 阿波尾鶏 ブロイラー
肉の色・味 赤みを帯びて美しく
甘みとコクがあり、適度な歯ごたえ
薄いピンク
淡泊で、柔らかい
体質 暑熱・寒冷に強く強健 環境変化に弱い
生産重量 約3.4kg 約2.8~3.0kg
飼育期間 75日以上
(地鶏肉の日本農林規格に基づく)
約45~50日
1㎡当たりの飼育羽数 10羽以下(28日齢以降)
(地鶏肉の日本農林規格に基づく)
16羽前後
性格 やや気性が荒い おとなしい